宝石になった日は2016.02.10にリリースされたアルバム「Butterflies」の5曲目に収録された。永野芽郁ちゃんが出演するカルピスウォーターのCMにも起用されたので、聴いたことがある人もいるかもしれない。

唄っている内容が超切ないのに、なぜにカルピスなんていう「青春・さわやかっ・笑顔~」みたいなイメージの商品のCMなのだろうかと思ったわ。
CMを見てみたら、この曲はさわやかなんだと気付いたの。歌詞を無視して曲を聴くことがなかなかできないのだけど、瞬く間に終わっていく青春の日々も宝石になっていっていると捉えられるよね。
青春のさなかにいる若者も、たっぷり切なさや焦燥感を味わっているし。

それじゃあさっそく歌詞を見てみよう。

Aメロ

夕立が屋根を叩いた唄 窓の外で世界を洗った
掌にはなんにもない ただなんとなく眺めて何分

夏のある遅い午後、降り出した夕立と屋根が作った音が聞こえてきた。急に始まったその音色は一瞬で変化して街一帯に降り注いでいる気配を感じさせる。洗車機のように街を洗い流して去っていく雨。
意味もなくいつも通りの自分の掌をぼおっと眺めた。

Aメロ

君は夜の空を切り裂いて 僕を照らし出した稲妻
あまりにも強く輝き 瞬きの中に消えていった

私はこの「君」の表現から、ライブのリスナーを連想してしまう。藤くんの唄はいつも、君がここにいない。
たった一瞬しか一緒にいられなかった君。とても眩しく輝いていた君は、夜空の中にいるような僕を鮮烈な光で照らしてくれた。
君は閃光だから、ずっと一緒にいたくても、いつも僕の側に置いておきたくでもできない。でも決して忘れない君の存在。

Bメロ

あとどれくらいしたら普通に戻るんだろう
時計の音に運ばれていく

僕にとっての普通とはどのような状態なんだろう。普通になって欲しいような、なって欲しくないような。いずれにせよ自分にはコントロールできない事象。
ずいぶん前に、ある小説家が文章で時間の経過を感じさせることは難しいと言っていた。藤くんの曲にはいつも時間の経過が存在している。それによって私にどうしようもない切なさを感じさせるんだ。

サビ

あの温もりが 何度も聴いた声が 君がいた事が 宝石になった日
忘れたように 笑っていても 涙越えても ずっと夢に見る

僕の心を温めた君の温もり。僕を呼ぶ声、君が唄う声。もう取り戻せない、君と一緒にいたという事実を宝石のように大事にしたいと思った。
君と一緒にいた事がすっかり過去のことになって、よく理解できないくらいの時が経って、僕が何を見て感じてどんな感情になろうとも、君の存在を何度も心に浮かべている。きっとこれからも。

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