ダンデライオンは2002.02.20にリリースされたアルバム「jupiter」の10曲目に収録された曲。アルバムのラストを飾る。
私が初めてBUMP OF CHICKENのCDを聴いたのがこのjupiterだったのだけど、全ての曲が衝撃で、このダンデライオンについては見事なストーリーに泣いた。
後にjupiterのひとつ前にリリースされたアルバム「THE LIVING DEAD」を聴いて、藤くんの絵本的物語の創造力がずば抜けていることがわかるのだけど、ダンデライオンは時代も近いのでその藤くんの物語で伝えてもらえる感動を存分に味わえる。

寂しがり屋のライオンが主人公の悲しく美しい物語、という「感じ」がする歌詞で、曲はとても明るい。歌詞を無視して曲だけ聞けば楽しく明るい気分になれる。
手元に雑誌がないのだけど(実家かな)、藤くんはこのダンデライオンとは違う曲調にしたかったのだけど、ヒデちゃんがやろうとして違うものになったか何かを勘違いしたかで、こういう曲になったというような話を記憶している。
いかんせん17年前だからね。。

歌詞についてはどういう意味か考えるとかそういうのがあまり必要なく、素直に物語を読んでいけばいろいろなことが感じられるようになっている。

じゃあ歌詞を紹介するね。

Aメロ

寂しがりライオン 吊り橋を渡る
サバンナじゃ 皆に 嫌われた
橋の向こうで出会ったヤツは
太陽によく似た姿だった

たくさんの動物たちが生きるサバンナで生まれたライオン。みんなは自分を見ると一目散に逃げて行ってしまう。
子供の頃からそうだった。みんなと仲良くしたいのに誰も友達にはなってくれない。自分の何がいけないんだろう。
一人とぼとぼと橋の向こうへ歩いて行ったら、見たことのない姿をした生き物に出会った。

Bメロ

お前は 俺が 怖くないのか?
逃げないでいてくれるのか?
吹き抜ける風と共に
一度だけ頷いた

自分の姿を見ても怯えたり逃げたりしないでそこにいて、自分をじっと見つめてくれるお前。
驚きと期待で尋ねた問いに、優しく頷いてもらえたライオンは初めての受容に感動する。

サビ

涙の理由を 知ってるか
俺には分からないが
濡れた頬の 温かさは
恐らく お前が くれたんだ

自分を嫌わないでくれる存在に初めて出会って、涙を流すライオン。いつもの悲しみや寂しさで流すのとは違う、温かい涙。
ライオンは今まで知らなかった感情に出会う。
感激して涙を流すライオンの隣で、ずっと黙ったままのお前。

Aメロ

雨の日もライオン 吊り橋を揺らす
金色の琥珀を 咥えて
今日の土産は いつも無口な
お前によく似た色の小石

親愛なるお前のもとへ通うようになったライオン。
金色の小石を見つけたライオンはお前のことを連想して、見せたくなった。喜んでもらえるだろうかと思いながら、雨の中吊り橋を渡ってお前に会いに行った。

Bメロ

響く雷鳴 落ちる吊り橋
痛みに目を覚ませば
空は遠く 狭くなった
お前を泣かすものか

ライオンが渡る吊り橋が崩れて谷底へ落下したライオン。
自分に何が起きたのか理解したライオンは、お前を心配させないように悲しませないようにすることを一番に思う。

サビ

この元気な声が 聴こえるか
この通り 全然平気だぞ
濡れた頬の 冷たさなど
生涯 お前は 知らなくていい

猛々しい轟くライオンの声。心の中はお前への情愛でいっぱいだ。
その愛を感じれば感じるほど、寂しさが募る。ライオンの頬を濡らしているのは雨だけじゃない。
誰にも見えない、誰も知らないライオンの涙。
それでいい。誰にも知られなくていい。この先もずっと生きていくお前が、その命が終わるまで経験しないでいて欲しい。
こんな思いを知らずにいるから、お前はお前でいられるんだ。

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