beautiful gliderは2010.12.15にリリースされたアルバムCOSMONAUTのラストの曲。

エレキギターを使わずアコースティックギターだけの柔らかい雰囲気。歌詞とは対称に穏やかな天気の日の、優雅な飛行を連想する始まり。

藤原「この曲は頑なにギターは1本だけしか入れないっていうふうに決めてて。最初にデモテープ録った時にアコギ1本だけだったんですけど、その感じがとても好きだったので。で、どれを使おうかなぁって思ったんですけど。最初に握ったやつでハマッて。すぐ決まったんでよかったです」

MUSICA2011年1月号より

この曲はAuroraと同じように、自分を認めてもらっている感覚になるの。そんな曲はほかにもたくさんあるけれどね。いつもそうだと言ってしまえばそうだし。

▶これは「人間賛歌」だと思ったんだけど、タイトルには「グライダー」がモチーフになってます。何故だろう?

藤原「よく人間飛んだなって思いますよねぇ?なんかさ、我慢できなさ過ぎだろ、みたいなね(笑)。鳥っていいなって思うところとかあったと思うんですけど……でも人間と鳥では体の構造が全然違うし。挑戦し過ぎだろって思うよね」

MUSICA2011年1月号より

でももちろん、グライダーにだけ向けているのではなく何かに挑戦している人に向けて歌われている。

じゃあ歌詞を見てみよう。

Aメロ

羽根の無い生き物が飛べたのは 羽根が無かったから
僕にはとても出来やしないけど 同じ生き物だ

羽根が無い自分が飛ぶためにはどうしたいいのか、何もわからなくても気の遠くなるような勉強と試行錯誤を繰り返して、次々と現れる膨大な問題を一つずつクリアしてきたのだということを、冒頭で言う。

私は起業セミナーの会社を経営しているのだけど、毎月、説明会兼無料体験講座を開催している。

そこに来る人やセミナーの受講中の人に、それなりの割合でいるのが「能力のある人ならできる、才能のある人ならできる、ポジティブな人ならできると思うけど私には無理です。」という考えをする人。

(きっと何かが特別な)私ではないあの人だからできたんだ、という結論を下してしまうのだ。

私はこういう安直な考えに怒る。

当然あなたと全く同一ではないが、その人にだってできないことがあり困難があり、お金も足りず体は一つで、時間もあなたと同じように流れ、恐怖を感じる心を持ち、挫折や諦めや誰かからの否定に会うのだ。

すごいと思える人は、もともとすごい人なわけではない。人からすごいと思われるまで、それをやり続けた人なんだ。

自分がやりたいと思っていることがあるのに、やりもせずに、どうしたらできるのか真剣に考えもせずに、「私には」無理と結論付けるのは、極上の言い訳だ。

なぜならできない理由が「私」だから。私が私でいる限りできないと言っているのだ。一回死んで別の人間に生まれ変わらない限り無理だと。これより最強の言い訳があろうか。

一生涯それに挑戦しなくていいんだ。だって死ぬまで私だから。

まったく卑怯だ。ぷんぷん。

何よりも腹立たしいのは、自分で自分を殺していることだ。

やりたいという気持ち、できるようになった先の素晴らしい人生を歩ませてあげる機会を殺しているんだ。

殺されたほうの気持ちになって欲しいね。君の人としての誠実さはいったいどこにあるんだい?

そしてね、そういうことを想像しようともせず、私には無理と言うのは、あなたがすごいと感心したその人を大きく傷つけているとも思う。

頑張ったからできたのではなくて才能があったからできたんでしょと。私がやるより簡単にできたんでしょ、あなたはと。言っているのと同じだ。

なんてひどいことを言うんだろう。

私はそういう意味でも怒っている。

藤くんは当然こういうことを分かったうえで、「僕にはとても出来やしないけど 同じ生き物だ」と言っている。

「同じ生き物だ」ってそういう意味だよね。

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