例えば、ミスが多くて返事が遅くて、指摘したり改善を求めたりしてもそこに向き合わずのらりくらりと返してくるような人がいる。
自分が嫌だなと感じる人とか、不誠実だと感じる人を想像してもらえればいい。
それで私はムカつくと、もやもやと、叫びたい気持ちと、損した気持ちと、いろいろな気持ちになって、そのことと無関係ないろいろもできなくなって、そんなことをその人と関わるようになってから繰り返していた。
人のせい。
人のせいにしているから。
ムカつくのはその人のせい、ミスの影響で手間が増えて迷惑かけられて私が害を被っている側、そう思っているから。
相手がどんなにけちょんけちょんでも、私にやれるだけのことをやっていないから。
お金とか手間とか時間とかエネルギーとかかけて、誠心誠意やっていないから。
泣く。泣く。泣く。
BUMPファンって公言しているのに、このような恥ずかしい有様。
自分がBUMP OF CHICKENやBUMPファンを貶めるような人間性だから。
なんだよそんな汚れくらい宇宙ごと抱きしめるよ
汚れたって受け止めろ 世界は自分のもんだ かまわないからその姿で生きるべきなんだよ
「BUMP OF CHICKENの音楽を聴いて感動して生きている人間は素敵だ。自分もこうなりたい。そのためにはBUMP OF CHICKENの音楽を自分も聴こう」と思われるようになりたいしならなきゃ、BUMP OF CHICKENからもらった想いを大切にしてないってことになっちゃうから、それがどんなに無謀でも辛くてもできるようにならなきゃいけないのに、99.99999999%できていない。
きっと死ぬ頃に98%できないくらいにしか成長できないと思う。
私が勝手に掲げたその旗。誰にも望まれていない、勝手に作って掲げた旗。
誰かのために生きるという思いを込めた旗を抱き
自分が掲げたその旗が、あまりに大きく壮大で重たくて苦しくて、逃げてばかりだから、一生かけても1%強の成長しかできない。
例えるなら1日24時間のうち逃げている時間が23時間58分で、毛布の外に出ていられる時間が2分くらい。
だから、一生かかっても1%強。
逃げ込んだ毛布の内側に 生まれたすべての力で輝け流れ星
私が逃げていることをお見通しの藤くんが、BUMP OF CHICKENが、私に届けた音楽が、逃げている私の側に、中に、いつもいる。
泣きながら、私はどうありたいのか、私に何ができるのか何をすべきなのか考えて、やっとのこと、その人とどう関わるか答えを出して、前に進む。
毛布の外に出て前に進んだ部分だけしか見ない(私が見せないように心掛けているから)お客様が「ありがたいプロ意識」と言ってくださった。
私は時折、プロ意識について褒められる。
そしてその度に思う。人が「プロ意識」と呼んでいるものは私にとっては「誠実」だと。
私に対する、BUMP OF CHICKENに対する、BUMP OF CHICKENの曲に対する、その人に対する。
私は自分が何かのプロだと思ったことがないし、「プロなんだからこうしよう」と思ったこともない。
ただBUMP OF CHICKENのリスナーとして自分はどうありたいのかということを考えて、その根っこから答えを出している。