ライブから帰ってすぐにこれを書いている。
忘れたくなくて、これからも大事にしたくて、記録しておきたくて。

初めての東京ドーム。家から30分で行ける。
朝、物販でツアーグッズを少し買い(初日7.12メットライフドームでも買ったので)いったん帰宅。

そわそわして結局何も手につかないまま、夕方に再び東京ドームへ向かった。

最寄り駅にもツアーTシャツを着た人たちがいる。いつもは姉と一緒に行くライブ。今日は一人。

いつもより緊張していた。楽しみな気持ちより、始まったら終わってしまうんだという気持ちからの緊張の方が強かった。

どうしよう。始まってしまう(=終わってしまう)。どうしよう。どうしよう。

電車の中でずっとそんな気持ちでいた。会場について席に座ってからも、リスナーとして真っ白な誠実な気持ちで全身全霊で、小さな光の一つとしてライブに参加する責任のような、覚悟のようなものを一生懸命整えていた。

時間通り、照明が落ちた。

SE aurora arc

aurora arcが流れると同時に、スクリーンに映し出されたのは4人が円陣を組んで重ね合わせている4本の手だった。

4人はものすごい強い気持で全身全霊ですべてをかけて、BUMP OF CHICKENとしてこのライブに参加してくれるんだと思って、5秒も経たずに私は泣いた。

これまでたくさん練習をしてきて、改善してきて、いろんな場所でたくさんのリスナーとライブをしてきた、そのすべての集大成の今。

ツアー初日に藤くんが「ファイナルみたいなライブだった」と言っていたけれど、あの日とは全然違う、本当のファイナル。

M1 Aurora

M2 虹を待つ人

正確には覚えていないけれど、この辺りで藤くんが言った。

「今日、全部ここに置いていくから全部受け止めてくれよ」

泣くことしかできなかった。受け止めるって何だろう。BUMP OF CHICKENの大きさや深さが宇宙だとしたら、私は地球くらいしかない。だから藤くんの全部をBUMP OF CHICKENの全部を、全然受け止められないちっぽけな私。

どうしていいかわからないまま、悲しいほど忘れてしまいすべてを正確に記録できない自分の無能さを感じながら、全部で歌って全身を耳にして目にしていた。

M3 天体観測

M4 シリウス

M5 車輪の唄

M6 Butterfly

M7 記念撮影

M8 話がしたいよ

恥ずかし島

 M9 真っ赤な空を見ただろうか

 M10 リボン

恥ずかし島のMC

MCが面白かった。ヒロくんに対しての藤くんの厳しい突っこみがいつもり厳しかった。でもヒロくんのすべてが愛おしいと言ってた。

そして相当レアなことにヒデちゃんが喋った。

藤くん「あのでっぱり、花道、最初は花道なんてと思ったけど、やぶさかでないね。君たちのそばに行きたいって気持ちが俺も、チャマもヒロもあって、何度も来ちゃったけど、1人ね、座ってドラム叩かなきゃいけないから来れない奴がいる。来たいって思ってるかどうかわかんないけど」

ヒデちゃん「思ってるよ」

会場「喋った!!!!!」

藤くん「ベルトコンベアにドラムセット乗せてヒデちゃんがテイソクで、テイソクってゆっくり動くってことじゃなくて一定の早さってことね、ある程度前まで来たらまた戻ってくっていうね、そういう装置があるわけでもないからね。今日はね、ヒデちゃんが地声でみんなに一言いうから、みんな、しーっ」

ヒデちゃん「俺がここに来たぜっ」

会場 爆笑

SE aurora arc

M11 望遠のマーチ

M12 Go

正確には覚えていないけど、この辺りで藤くんが「東京ドーム広いか?そんなに広くないよな。俺は君たちを近くに感じるぜ」と言った。

M13 Spica

M14 ray

M15 新世界

M16 Supernova

2階席にいた私が一番印象に残っている景色。花道の先端で藤くんがひとり。全員のpixmobが青色に光っていた。
そしてその光のひとつひとつが唄っていた。
藤くんは、その光と数万人の唄に包まれていた。ひとり、真ん中で、その唄を一生懸命聴いていた。

藤くんが作った歌を、こんなにもたくさんの人が今、藤くんに向けて唄っている。

藤くん、良かったね。藤くんとっても幸せだね。嬉しいね。

私は泣けて泣けてしょうがなかった。

曲が終わってステージに向かって歩く藤くんを、カメラが追っていた。ステージに着いた時、声は聞こえなかったけど「聴こえたよありがとう」と言った。口の動きでそう言っていると思った。

M17 流れ星の正体

いつもより、藤くんの目がはっきりと見えた。前髪長いけど、いつもよりちゃんと見えた。藤くんが目を瞑っているとき、私も目を瞑ってみた。

藤くんが唄っているときに目を瞑っている理由は、1対数万人ではなくて1対1に集中するためなんだ。
ひとりひとりに個別に、きっと可能ならばひとりひとりの名前を呼んで目を見て届けたいのだと思う。
藤くんはその目と同じく、まっすぐで純粋無垢な心の人だ。

本編が終わってすぐさま手拍子やsupernovaの合唱が始まる。私の周りにいる人たちがどんどん座り始める。

私は座ってしまったここ一体の数十人分の気持ちを補うつもりで、腹からではなく足の甲から声を出して全力でsupernovaを唄い続けた。この人たちの分も私が唄うから、このライブが素晴らしくてBUMP OF CHICKENの情熱で溢れてものすごい伝わって、私は感謝と感動で一杯だという気持ちが届きますようにと思って唄った。

アンコール

En1 バイバイサンキュー

En1 ガラスのブルース

ガラスのブルースを始める前、すっかりスタンバイしている3人を待たせて藤くんは「始めたら終わっちゃうよ」と言った。

アンコールの後、メンバー3人がみんなにお別れをしてステージを去って、藤くんがひとりになった。
全部覚えていないけれど、藤くんの言葉の概要。

今日お前等は、お前等じゃないな。お前だな。大きな声でもしくは小さな声で、心の中で唄ったでしょ?俺がたくさん煽ったもんね。その歌は時間と距離を飛び越えて未来の君に届くんだ。今日唄ったってことがその気持ちが未来の君を支えてくれるんだ。

今日は大丈夫かもしれないけど、1年後10年後20年後どうなっているかわからないじゃない。生きるのが辛いと思っているかもしれない。

そういう時に傍にいたくて僕は唄を唄っているんだと思う。

そういう時には僕らの唄のことを思い出せないかもしれないけど、勝手に、傍にいるから。

君が僕らの、僕の唄を見つけてくれたでしょ。音楽が始まってから今日まで今日もたくさんの音楽が生まれた。ものすごい分母のその中から君は僕の音楽を、見つけてくれた。

音楽をやっている人間としてこんなに嬉しいことはない。

こんなに喋ってるなら唄えって話だよな。

※このMCはMUSICA2019年12月号にもっと詳しく書いてあるよ。

泣いて泣いて声が出るくらい泣いた。

こんなことは私の知る限り初めてだ。アンコールは終わったのに藤くんが自ら唄ってくれるなんて。

ギターを持って、「何唄おうかな。バンドのかっこいいとこ見せちゃおうかな。」と言って唄い始めたのは、スノースマイル。

メンバー3人がステージに戻ってきて一緒に演奏して唄を唄う。

二人で刻む 足跡の平行線


僕の右ポケットにしまってた思い出は
やっぱりしまって歩くよ
君のいない道を

スノースマイルは恋愛の唄の筈だった。今日初めて、”君”がここにいる一人一人を意味する言葉として、スノースマイルを聴いた。

今日という日を、藤くんもBUMP OF CHICKENもそして私も、右ポケットにしまって歩いていくんだ。

そして「もう1曲唄っちゃおうかな」と言って、藤くんが花の名を唄い始める。

簡単な事なのに どうして言えないんだろう

言えない事なのに どうして伝わるんだろう

一緒に見た空を忘れても 一緒にいた事は忘れない

あなたが花なら 沢山のそれらと

変わりないのかも知れない

そこからひとつを 選んだ

僕だけに 歌える唄がある

あなただけに聴こえる唄がある

さっきのMCと一致していると思った。ものすごい数の分母の中からBUMP OF CHICKENの曲を選んで聴いた。唄った。大きな声であるいは心の中で。

僕がここに在る事は あなたの在った証拠で

僕がここに置く唄は あなたと置いた証拠で

藤くんは、客席に背を向けてメンバー3人に向かって唄った。

リボンを結んでいた

唄う力を借りたから 今日のうちに返さなきゃ

本当は「生きる力を借りたから 生きているうちに返さなきゃ」。藤くんはこうしていつも今の藤くんの気持ちを歌にして届けてくれる。

涙や笑顔を忘れた時だけ

思い出して下さい

同じ苦しみに 迷った

あなただけに 歌える唄がある

僕だけに 聴こえる唄がある

同じ。MCで言っていたことと同じ。この歌詞を知っているのに何度も花の名を聴いてきたのに、藤くんに言葉で言ってもらって初めて理解した。

あなただけに会いたい僕がいる

本当は「あなただけに会いたい唄がある」。

藤くんの気持ちが、一杯の気持ちがこもりすぎた、気持ちそのものの唄。

マイクを持ってまっすぐなキラキラ光る瞳で藤くんの全部で唄っていた。

藤くんが「俺のバンドかっこいいでしょ?」って言ってた。メンバー愛。これぞBUMP OF CHICKEN。

藤くんのこんなすごい気持ちを全力で開示されてぶつけられて、メンバー3人が泣いていないのが不思議。見えなかっただけで泣いてたのかな。ヒロくんの目がウルウルしているようには見えたけど。
ウルウルで済んでいるとしても、ハートが強すぎるよ。私、始まる前の手を合わせた4人の姿のライブ映像だけで超泣いていたのに。

花の名も終わって、またメンバー3人がステージから去る時、なんとなんと、ヒロくんがTシャツ脱いで客席に投げた!ヒロくんが上半身裸になってそんなことしたの初めて!!!!

すごいどよめきが起きた。

ヒロくんは自分が感じていることを言葉にするのが上手じゃないんだけど、ものすごい気持でいたんだって思った。

そして、藤くんの本当の最後の言葉。

魔法みたいな時間だったけど、魔法じゃないんだ。曲を作った僕らと曲を聴いた君が音楽を真ん中にして待ち合わせて、それがうまくいっただけの、当たり前のことなんだ。

明日は今日の続き。その先もずっと今日と繋がってる。

ベイビーアイラブユーだぜ。宇宙のどこにいても君を抱きしめるよ。一人にしないから。

またツアーやりてえけど、そんなに簡単にできるもんじゃないから、また曲作って君に会う口実作って会いに来るから。

おやすみ。

藤くん、私もいつも藤くんを抱きしめているよ。私も藤くんのことを一人になんてしない。私が最後の一人になっても、私だけは藤くんの唄を、声を、聴く人でいる。

ずっと前から本当に大事に愛しているのは藤くんだけなんだ。

私も、勝手に、藤くんのそばにいるよ。

藤くんが愛する人に愛されて、藤くんがいつも藤くんの中から答えを見つけて前に進めて、藤くんが望むものがちゃんと藤くんの現実にあるように、あり続けるように、祈っているよ。

今日の藤くんは、私が見た、聴いた、触れた、知っている藤くんの中で、最も藤原基央だった。寂しいよって言ってた。気持ちのままに唄った。

唄でも演奏でも言葉でもジェスチャーでも表情でも、全部で、「(君たちではなく)君にこの唄を届けるよ。僕の唄は(僕の気持ちは)君に聴いて欲しくて君のそばにいたくて生まれたんだ。君がそれを見つけたんだ、そのことを僕は知っている。ありがとう。だから僕は唄う」ということを伝えてくれた。

たくさんの歌詞変えでいちいち泣いて、でも忘れちゃう。いつもより歌詞変えが多かった気がする。

とにかく今日の藤くんは気持ちがすごかった。

藤くん、私だって返したいんだよ。でも返せないくらい貰ってばっかりで、返すすべもわからない。BUMP OF CHICKENの音楽をずっと聴き続ける。意味を考えて自分が前に進むためのエネルギーにさせてもらって、生き続ける。1秒も無駄にしちゃいけない。

泣いて泣いて泣いて、藤くんにあんなこと言われて、心が放心状態になった。

藤くんを抱きしめたい。

心の奥が繋がった気がしたよ。いや、ずっと前から勝手にそう思い続けている。

BUMP OF CHICKENとリスナーは最高の関係を築いていると思う。他を知らないけど、相対的にも最高だと思う。

それは藤くんが、BUMP OF CHICKENというバンドが、最高の愛を持っている人たちだからなんだ。

こんなにすごい気持を伝えてもらって、こんなにすごい体験をして、私はどうすればいいんだろう。
この先、どうやって生きればいいんだろう。
どうしていいかわからない。

BUMP OF CHICKENのライブで、というか人生で、こんなことを思ったことはない。こんな気持ちになったことはない。

楽しかったと簡単に笑えない。

全身全霊で生きなきゃ。何をすればいいのかわからないけれど、私は私のすべてをかけて生きなければ。

大事にしたいから、今日を。BUMP OF CHICKENを。BUMP OF CHICKENの曲に込められた想いを。

なんだかんだ4年くらいぐずぐずと悩んでいたけれど、タイトルだけは決まっていた「Tomono powered by BUMP OF CHICKEN」というブログをやろうと決めた。
私はBUMP OF CHICKENの音楽があるから、BUMP OF CHICKENがいるから生きている。もらった力をどう活かし人の役に立てるか、それを綴る。

藤くんの超感動スペクタクルMCが掲載されているライブレポートはMUSICA2019年12月号です。絶対に読んで欲しいです。


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